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2004年09月22日

『ユートピア』

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 今日は『ユートピア』(トマス・モア著、平井正穂訳、岩波文庫)を読んだ感想。本来このような文学作品はほとんど読まないんですが、本屋で読みたい本が見つからず、しかしその日買わないと帰りの電車で読むものがなかったので、サクッと読めそうな本を適当にチョイスしました。ちなみにユートピアンでも何でもありませんよ。トモス・モアと聞いても、名前くらいしか知らず。

 この本、最初のうちはあまり面白くなかったのですが、後半部からは結構面白かったです。簡単に言うと「ユートピア」(「どこにもない」という意味のモアの造語らしい)、理想の国をつらつらと語っていくわけですが、いくつかの面白い点がありました。

まずは、奴隷について。ユートピアという理想の国であっても奴隷がいるんですよ。内外国の犯罪者を奴隷として使用するわけですが、なぜ彼らが必要なのか。ユートピアの人も仕事はするのだけど、奴隷しかしない仕事は家畜の屠殺です。つまりユートピアでは家畜を殺すことを良しとしない。
 次に、価値観。金のような希少価値の高いものにはあまり価値を認めず、使用価値の高いものに価値を置く。そして金でできた首飾りなどを奴隷に身に付けさせたり、便器が金で出来てたりする。まぁこれは金に目を眩ます人間への批判なんでしょうけどね。
 他にも戦争の仕方とか面白い点はあります。奴隷を必要とするということは、全世界がユートピアになることはないんでしょうね。全世界といわずどこにもないのがユートピアなんだけど・・

 読み物としては面白い一冊でした。


category[ Books] | Posted by そんとく at 23:42 このエントリーを含むはてなブックマーク

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